BOOK1
□ペンギンは俺☆
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「俺はペンギンになる!」
「何をまた急に。」
佐久間は今、ペンギンになるなどと馬鹿げた事を言っている。
と言うのも今に始まった事ではないが。
「俺!皇帝ペンギンになって鬼道さんの役にたつんだ!」
また鬼道さん、か。
ペンギンオタクのくせに鬼道さんの専属ストーカーでもある佐久間。
「はぁ、…」
もっと俺の事も見ろよ。
お前に好かれる為にケータイストラップをペンギンにしてるんだぞ!!!
消しゴムだって!靴下のワンポイントだって!全部ペンギンなんだぞ!
何で気づかないんだよ…!
「…俺は佐久間のペンギンになりたいよ。」
ボソッと遠回りな告白。
「え…?」
そのうちに、佐久間の頬が真っ赤になるのがわかった。
ペンギン=大好き(恋人)
源田=ペンギン=大好き(恋人?)
答えは?
「俺、源田の事……////」
[End]