BOOK１
□痴漢
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｢はぁ、…はぁ、……ん………っ｣
周りの人にぎゅうぎゅうと押されながらの満員電車の中で、必死に声を抑え込む。
｢ぁ…ッ…んァ…っ!｣
こんな人のいる場所で、いったい何をしているのか。
それは俺が、この電車に乗った30分前にさかのぼる…。
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