BOOK1
□大好き
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「鬼道っ!」
久しぶりに会った恋人が強く抱きしめてくる。
それがあまりにも温かくて、冬でも心がふんわり温まった。
「円堂、」
そのまま優しく抱きしめ返して、優しく唇を奪う。
あんまりにも愛しいものだから、ついキスも深くなった。
少し口淋しいが、愛しい恋人が苦しそうな顔をするから口を離した。
つぅーと透明な糸がひいて、ぷつんっと切れる。
「…鬼道、でーとしよ?」
愛しい恋人からの誘い。
そう、今日は円堂との久しぶりのデート、
愛しい愛しい恋人との。
デート。
[End]