BOOK2
□蒼曲線
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気持ち良くなれないマモルがもどかしそうに涙を溜める。
そんなマモルが可愛くて可愛くて仕方ない。自分も余裕なんてないけど、出来る事ならもうしばらく焦らしていたい。
焦らして焦らして、マモルが自身から求めてくるまで。
「ふぃでぃおっ、いやだっ…あ」
チョコレートの瞳にはもう溢れ出そうなほど涙が溜まってて何だか可哀相になってきて…
あぁ、やっぱり俺はマモルに甘いな。と思いながら自身をぐっと奥にスライドさせる。
「マモル、」
一つ名前を呼んで、優しく腰を動かした。
「あっ、っ………ん」
マモルが少し良くなってきたみたいで、とろんとした瞳で俺を見る。
それがまた可愛くて可愛くて、めちゃくちゃにしてしまいたいくらい。
だんだんスピードを上げていく。マモルのイイ所を掠める度にマモルは一層喉をのけ反らせて反応してくれる。
「アぁっ、あっ、…んぁっっ」
ギリギリまで抜いて、一気に奥に打ち付ける。
それの繰り返し。
ばん、ぱんっと打ち付ける度に音が鳴る。
その度に俺の名前を呼びながら快楽に酔いしれるマモルが可愛くて…。もうどうしようもない位愛しくて…。
「マモルっ、俺イきそっ」
もう射精たくて射精たくて仕方ない。
そろそろ本当に辛いよ、ごめんマモル。
「っ、ん…!まってくれっ…おれまだっ、アあっんンッ。」
でも我慢出来なくて、マモルがビクッとして挿入口がきゅっと締まったと同時に射精。
ドクドクと信じられないくらいの量をマモルの中に注いだ。
そしたら、思いの外マモルも感じてくれて…一緒に絶頂に達したみたいだった。
マモルは小鳥みたいな可愛い声をあげながら、ビクビクと数回に分けて射精。
日に焼けてない白い肌の上に練乳みたいな精液が垂れ落ちた。
「ァっ、んんっ、ああっ!」
「マモル、すごく可愛いよ。」
マモルはどんな女の子よりも、誰よりも可愛い。
誰にも渡したくない位愛しい。この感情をどうぶつけて良いかわからないけど…。
「ばか。明日も練習なのに」
泣き腫らした顔のマモルの頬にごめん、とキス。
二人で笑い合って、互いの温もりに酔いしれる様にスキンシップ。こんな他愛もない時間が幸せ過ぎて仕方ない。
君といると元気がでるから
これからは、泣きたくなる時は君の傍にいようかな。
*fin*