BOOK2
□流星は今にも手に届きそうだけど
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幾千もの星の下―――…。
ミッドナイトブルーを流れる流星は今にも手に届きそうで、だけどグッと手に掴んでも掴めない。
掴めそうなのに………、この どうしようもない気持ちは何だろう。
本当は毎日だって逢いたい。
彼は今頃何をしてるんだろう。
イタリアとの時差は8時間、遠すぎるなぁと実感。
「はぁ―…」
まるで流星はフィディオの様だ。
早過ぎて掴めないし、遠すぎて届かない。
目元が熱くなって、視界がぼやけた。
初恋の記憶はそれだけ…。
あれから6年が過ぎた。
流星は今にも手に届きそうだけど