BOOK2

□愛形状
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「あっ、ディらっん…だめだっ」

湯気がたち篭ったバスルーム。
浴槽の外でディランに押し倒された。
久しぶりのその行為は残酷なまでに激しく甘い。

「ディランっ。だめっ…ん」

だめだだめだと繰り返す自分の口は、ディランによって阻まれた。
くちゅっと厭らしい水音がバスルームに響くと、頭が…体がとろけそうになる。

「っは……はぁ」

「very cute!マモル、可愛いね。すごく良いよ」

唇を優しく舌でなぞられながらも、俺の中にいるディランとの結合部がぬちゅり、と音をたてる。

「ディランっ、すきっ。」

ぎゅーと腕をディランの首にまわして、湯気とディランの熱に酔いしれる。

「マモル、ミーもマモルが好きだよ」

グッと1番深い所にディランのおちんちんが突き刺さる様に挿入ってきて気持ちいい。

「っは…、あっ、でぃらんっ深っ」

おかしくなりそうで、
少し怖い。
つぅーと結合部から液体が流れ堕ちた感覚を覚えて、気持ち悪くなった。

「でぃらっん、ディラっああっ、んでぃらんっ。」

バスルームにある鏡、立ち込めた湯気と欝すら写る自分とディランの体。
それを見て恥ずかしくなった。
その時だ。
ずぶりっ、とディランが強く前立腺を突いた。

「ひゃっ、ああああっ」

ニヤァッと笑うディランの顔が鏡に見えて、どくんっと精液が溢れる。
はぁっ、と息を吐くとディランに抱きしめられた。

「…Cute.…Youをずっとここで閉じ込めておきたいね」

ギリっとディランが腕に力を込めた。
痛いけど、多分痛い何て言ったらまた何かされるんだろうな。

ディランの愛は、正直
“かなり重い。”

今だって、アメリカ宿舎のディランの部屋に閉じ込められた状態だし。
心配だからって言うけど、
俺だって幼い子供じゃない
ディランと同い年だ。

「ディラン……もう」

俺、眠い。
思わず口走りそうになった唇に、そう続かせてごまかした。
だって、
“もうこんな事はやめてくれよ”
何て言える訳ない。

「Oh! sorry….Good night.おやすみマモル」

ちゅっとディランにキスされた。


逃げ出したいなんて考えは
ディランの甘い言葉と口づけで淡く溶けていった。



だって、ディランが好き。


こうやって監禁されるのも、一つの愛のカタチだと思うんだ。

「すき…」


       [End]
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