BOOK1
□恋の魔法陣
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「なぁ、なぁ、フィディオ」
ここは、
ライオコット島にあるイタリアエリアの宿泊施設。
母国を忠実に再現してあって、文句なしの素晴らしい宿泊施設だ。
「何…?マモル。」
今日は、マモルが俺の宿泊施設に遊びに来た。
練習ほったらかしていいのかよ…?
と、思ったけど。
想いを寄せる人がせっかく会いに来てくれたんだ。
(まぁ、俺の片想いだけど)
少し位はいいだろう。
だけれども、こんな風に初めて会ってからあまり時間も経っていないのに、わざわざ日本のエリアからイタリアのエリアまで遊びに来る何て。
俺に気があるんだって勘違いしちゃうじゃないか。
「フィディオってさ、魔法使えんの?」
いきなり何を言うかと思えば
魔法なんて、
可愛い事言うなぁ。
「どうして…?」
そう問えば、マモルはキラキラと目を宝石の様に輝かせて言った。
「だってフィディオ、技出す時魔法陣使ってただろ?」
「あ、あぁ…オーディンソードの事?」
「それそれ!!!」
小学生みたいにはしゃぐ円堂が、ニコニコ笑った。
魔法じゃないんだけどなぁ。
でも、ここで期待を裏切ったりしちゃいけないのが大人だ。
大人になれっ!俺!
「使えるよ、オーディンソードの他にもたくさんね。」
ぽーんっ、と頭でボールを扱いながらウインクして見せた。
「え!!!まじっ!?どんなのあるか見せてくれよ!」
あー、
なんかヤバい雰囲気だぞ。魔法陣なんて知らないよ。俺。
「なぁーっ見せてくれよー!」
「わかった。」
いー事思いついた!!