BOOK1
□恋の魔法陣
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「だめっ…ふあああっあ!!!」
ぷしゃっと噴き出す白い液体が、ドクドクとピンク色のペニスを蔦って落ちていく。
まるで、
練乳をかけた苺みたいだ。
「ふぁっ…なんだこれ?」
不意に目を開けたマモル。
俺の手に付いてる白と
自分の身体についている白。
順番に見てから今の光景に瞳をぱちぱちさせる。
「…フィディオ、俺。…っ…ごめんっ」
ぶわっとマモルの瞳から溢れ出す涙。
「え?なんで???」
なんで泣くんだっ。
そんなに嫌だったのか?
いや…俺男だし、やっぱり無理だったとか。
「……俺、漏らしちゃったから…フィディオの汚しちゃったぁ………」
しゅんっとネコみたいな髪の毛を下げながら言ったマモル。
あぁ、だからもう
なんでそんなに可愛いんだ!
「大丈夫大丈夫、尿じゃないし…これはマモルがイっただけ」
「…イく?」
「精液だよ精液、男は皆気持ち良くなると出るんだよ」
何故かその話にぽや〜っとした表情を浮かべるマモルに問う。
「気持ちよかったでしょ…?」
優しく囁く様にそう言うと、マモルは今更になって頬を熱くした様子。
「…う、ん///」
と返って来る返事は何処か羞恥を隠せないでいる。
またそれも可愛くて、胸が飛び上がった自分は確実に病気だと思った。
「でさ、さっきの魔法陣の効果ってなんだよ?成功したのか?」
恥ずかしがって頬を赤くしてると思えば、今度はケロッとしていて少し残念だ。
「成功した。」
「え?マジ?効果出た?」
「マモルの心に聞いたらわかるよ♪」
そう言ったフィディオは
鬼道みたいに笑ってた。
恋の魔法陣
(なんでこんなにドキドキするんだろう…。明日フィディオに聞いてみよう)
[End]