BOOK1
□ライバル
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チュンチュンッ
聞こえたのは雀の鳴き声。
カーテンからもれる日差しは容赦なく俺を照らした。
「まぶしっ…」
そう思ってカーテンを閉めようとすると。
「いったああああああ----!!!!」
有り得ない腰の痛みに素っ頓狂な声をあげる円堂。
「うるさいよマモル。」
「守?大丈夫?」
その声で起きた二人がきょとんとした目で見てくる。
「もう!二人の馬鹿野郎!もっと優しくしてよ!」
そう言って泣き出す円堂に
どうしたらいいかわからない二人。
取り敢えず円堂を風呂に入れて、落ち着かせた。
「もう二人何か大っ嫌い!」
お風呂をあがった円堂が怒った顔で怒鳴る。
「ごめんごめん!謝るやらさ!」
「Scusi…!」
おろおろしながら謝る一之瀬。
フィディオに関してはどうしていいか分からずイタリア語で謝り続けている。
さて、どうした物か。
イタリアに帰国まで
後14日…。
[End]
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