BOOK1

□痴漢
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ガタンッ…ゴトンッ…。

電車に揺られて、満員の人の中。
その隙間で考え事をしていた。

どんな特訓をしようかな。
今日の夕飯は何だろう。
明日、晴れるかな。

そんな事を考えながらぼんやりしていると、ぐいっと誰かに体を押されてドアに倒れかかった。
それと同時に押してきた奴は俺の体に覆いかぶさってきた。

「何だよ…危ないなッ。」


ごそっ…
そう言った後、服の中に何かが入ってきた。


ぇ?
…え?

最初は良く理解出来なかった。
でもそれが人の手だとわかると、気持ち悪かった。

ち…痴漢?
でも俺…男だぞ?
いや…でもこう言う事されてるから痴漢って言うのか?
ど…どうしよう。
てゆうか、男の俺に下心わく奴なんているのかよ。

とりあえず逃げようと、少し空いた横の空間に移動しようとした。
だけど痴漢野郎は片手をドアについて、俺を逃がさない様にしていたので逃げられなかった。

“ドアの近くになんかいなければよかった”

てゆうか…痴漢してる奴誰だよ、
そう思って少しだけ振り返って見ると。




鬼道…?

え…いや
見間違いだよな?

もう一度見直してみた。
でも見間違い何かじゃなかった。

いつもの青いゴーグルをして、バッチリ雷門中サッカー部のユニホームを着ていた。
でも彼は皆と先に帰ったはず。


「おい…鬼道っ、何してんだよっ」
小さい声で聞くと鬼道が
「静かにしろ…。」

それだけ言った。

それでも相変わらず服に手を突っ込まれたままで。
横腹、胸、腰。
いろんな所を触られた。

「…な…っ…///」
ついにズボンまで手を入れられてびっくりした。

「おいっ…鬼道、…やめろよっ///」


それでも鬼道は何もしゃべらず、その行為をやめようとしなかった。
「鬼…道…ゃめろっ、て///」

下の物を触られてびっくりした。
でも俺のそこはバッチリ反応していて。
男に触られて反応するとか…っ。

嫌じゃないけど…。
なんなんだよ鬼道ーっ!
こんなのただの嫌がらせだよな?

「ん…ッはぁっ///」

ぐちゅっ。

次第に濡れていくソコは鬼道の手で気持ち良くなってる。
「や、めろよぉ-…っ、き…どおっ///」

『円堂、もう少し口を閉じろ。周りにバレてもいいのか?』

「な…---っ////」

そのまま鬼道は俺のソコを擦る様に触ってやめなかった。
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