貴方に花を私に歌を

□プロローグ
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あいつがいなくなったのがちょうど一年前のこと。

突如あいつは俺の前から姿を消した。

俺はあいつが好きで、あいつも俺のことが好きで、とてもいい恋人だったと思う。

そしてあいつはよく歌を歌っていた。
低く透き通った声で
夜にバルコニーの真ん中であいつはいつも歌っていた。

―…闇を照らす綺麗な灯り 目を覚ます時 きっとそこには…―


哀しい歌だった。
でもとても綺麗な唄だった。。。
 

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