貴方に花を私に歌を
□プロローグ
1ページ/1ページ
あいつがいなくなったのがちょうど一年前のこと。
突如あいつは俺の前から姿を消した。
俺はあいつが好きで、あいつも俺のことが好きで、とてもいい恋人だったと思う。
そしてあいつはよく歌を歌っていた。
低く透き通った声で
夜にバルコニーの真ん中であいつはいつも歌っていた。
―…闇を照らす綺麗な灯り 目を覚ます時 きっとそこには…―
哀しい歌だった。
でもとても綺麗な唄だった。。。
[
戻る
]
[
TOPへ
]
[
しおり
]
カスタマイズ
©フォレストページ