拍手・リクエスト小説

□X'mas ver.拍手
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―ジンVer.―
深々と白い雪達が闇夜に舞い落ちる。
夜の街は青と白の幻想的な光で包み込まれ、街に訪れる人々を快く歓迎してくれる。
仕事が定時に終わった貴方は制服から私服に着替え退社し、急いで待ち人の下へ向かう。
その待ち人は貴方にとってとても大切な人・・・。

「フッ、来たか。」
貴方の会社の近くにある駐車場に行くと、黒いポルシェに寄り掛かり煙草を銜え笑っている漆黒の男 ジンが待っていた。
荒い息を整えている貴方にジンの冷たく大きな手が貴方の赤く染まった頬に触れる。ひんやりとして冷たい。
「熱いな・・・走ってきたのか。そんなに急がなくても良かったんだがな。俺はお前が来るのを何時でも待つからよ。」
ジンに車に乗れと言われた貴方は助手席に座りジンは運転席に座って車を発進させる。

ジンが貴方を連れて行った場所は
柔らかく温かみのあるイルミネーションに包まれたヨーロピアンな高級ホテル。客達は殆ど上流階級の人間ばかり。ジンは愛車を地下駐車場に預け貴方を連れてホテルのレストランへ歩く。
モダンでエレガントな雰囲気とスタイリッシュさが上手く調和していて、旬の食材を彩り豊かに盛り込んだ最上級な料理が有名だ。
店内には聖夜に相応しい心地よいクラシックの音楽が流れている。
ジンは貴方の肩を抱き賑やかな部屋から個室へ向かう。
「お前との特別な夜だからな。誰にも邪魔されねぇように個室を予約したんだ。」
ニイッと笑うジンは妖しくも貴方を虜にする笑みを浮かべた。
スタイリッシュで大人な雰囲気が漂う、美しい夜景が見える大きな窓ガラスがある個室だった。
テーブルには極上の料理が並べられ二人は向き合うように座り、ジンは上級のワインを貴方のグラスに注ぐ。赤く濃厚な香りが鼻を掠める。

「今日はお前と今宵過ごせて嬉しいぜ。Merry Xmas,dearest. 」

心地よい乾杯の音が響く。

〜ジンVer. 完〜

(お次はノイトラです!→)
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