GIFT
□ちゅーしましょ
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ちゅーしましょ
「ねえスクアーロー」
「なんだぁ?」
「遊ぼーよー」
「…」
「無視かよー」
書類整理をしてるスクアーロとさっきっからこんなやり取りをしてるけど、一向にかまってくれる気配がない。
確かにあの書類の中には私が押しつけたのもあるんだけどさー。暇じゃん?つまんないじゃん?
「う゛おぉい髪の毛いじんなぁ」
「わーみつあみー」
「やめろぉ!」
「…ちっ」
暇だからスクアーロの髪をぐだぐだといじり始めたら怒られた。じゃあかまってくれ。
「もういいし!ベルにでも遊んでもらうし」
ドアの方まで行って、ドアノブに手をかけて開ける。
「ちょっと待てぇ」
「今さらなんですかー」
「…後少しで終わるからここにいろぉ…」
「あれ、スクアーロさん?」
なんだこの人、なんでちょっと機嫌悪くなったんだ?
あれ、もしかしてさ
「もしかして、なに嫉いた?」
「ばっ…ちげぇ!」
ばっとこっちを向いたスクアーロの顔が赤い。にやにや。
「うわあ!スクアーロ、早く終わらせてね!」
「…おぉ」
ちゅーしましょ