REBORN!小説

□悪戯
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「おーい、フラン! どこ行った?! さっさとでてこい!」
広い広い廊下をベルはとある人物を探しながら歩いていた。
辺りにベルの声が響く。が。

…しーん。

その声に対する返事は帰ってこない。
「うわぁ、いねぇとか。王子ちょぉっとキレたわ。見つけたらナイフ千本のサボテンにしてやる!」
ベルはフランをもう一時間ほどずっと探し続けているのだが、どこにも見当たらず、イライラが募りに募っていた。

「うわー、怖い怖い。さっすが堕王子。考えることおかしいですー」
ふいに聞こえた声。
そこにいたのはベルの探していた人物だった。
「フラン…てめぇ…!」
「? ベル先輩、なんでそんなに怒ってるんですかー?」
「“なんでですかー?”じゃねぇ! これ! やったのテメェだろ!?」

そう言ってベルがフランに突きつけたのは、ベルの隊服のコート。
「こんなことしやがるのはオメーしかいねぇだろ!?」

そう、それは遡ること一時間半ほど前のこと…。
 

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