REBORN!小説

□present for me
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フ「センパーイ」
今日は何にもなくて暇で部屋でゴロゴロしてたらフランが入ってきた。
ベ「んあ? フランか。
  何しに来たんだ?」
フ「何しにって、センパイの誕生日を祝いに来たんですよー」
ああ、そういえば今日か。俺の誕生日。
フ「せっかくの誕生日なんでプレゼントを、と思ったんですけどー」
ベ「“けど”、どうしたんだ?」
フ「センパイが何をもらったら嬉しいか分かんなくて」
マ「だから言ってるじゃない。
  君の出る幕はないよ
  僕はちゃんとプレゼントを用意しているからね」
目の前にはいつ現れたのかマーモンがいた。
マ「ベル、誕生日おめでとう」
フ「ちょっとー
  ミーが先に言おうとしたのに先越さないでくださいよ」
マ「ふん、こういうのは早いもん勝ちだからね」
フ「むぅ…!
  ミーから先にお祝いしたかったのにー…!
  ベルセンパイー、誕生日おめでとうございます」
ベ「あんがとな。
  マーモン、カエル」
フ「Σちょ、珍しく素直になったというのに茶化すんですかー!?
  センパイは意地悪ですー…」
膨れっ面して落ち込むフランが可愛いからついからかってしまった。
いつも素直じゃないからその素直が気恥ずかしかったのかもしれない。
ベ「うそうそ冗談。
  可愛いな、お前」
フ「…! ///
  やっぱりさっきの言葉は前言撤回ですー
  プレゼントはミー自身にしますー」
マ「君、後輩のクセに生意気だね。
  僕も僕自身をベルへのプレゼントにしようと思ってたのに」
フ「こういうのは思いついたもん勝ちですー」
目の前で取っ組み合いをはじめた二人。
マ「ベルは僕を選ぶよ」
フ「そんなこと分からないじゃないですかー!
  センパイはきっとミーを選んでくれますー!」
ベ「…おいおい、俺の意志は無視かよ」
マ「ベル…じゃあ君は
  僕と」
フ「ミーと」
マ・フ「「どっちを選ぶ?」」
突然迫られた二択。
マ「どっちなんだいベル」
フ「当然ミーですよねー?」
二人とも生意気でうざいけど
マーモンは小さくて俺の腕にすっぽりと抱かれているのが可愛くて好きだ。
フランはいつも毒舌で素直じゃないけど、
時折見せる自分に対する嫉妬の顔が可愛い。
そんなどちらかなんて選べない。
なら、選ばなければいい。
ベ「じゃ、両方♪
  だって俺王子だし。
  王子のプレゼントなんだからそんくらいはないとな」
そう言って二人を抱き締める。
こんなこと、ホントは贅沢過ぎるけど贅沢じゃない。
    

   「だって俺王子だし♪」









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