REBORN!小説
□暖かい場所
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今日はやけにみんなの態度がおかしい気がする。
骸様はどこかへ行ってしまって、犬はなんだかよそよそしい。
千種だけはいつものようにだるそうに壁によっかかってぼーっとしていた。
ク「犬、骸様…どこに行ったのかな…?」
犬「あぁ゛? 骸さんの動向を知ってどうするびょん!!」
いつも以上に喰ってかかる犬。
ク「え…!? あ、うん…
別に…どこに行ったのかなって…
犬、知ってる?」
千「犬に訊いても無駄だよ、多分知らないから」
犬「んな! うるへー柿ピー!
そんぐらい知ってるびょん!!」
千「じゃあどこ?」
犬「Σう!
き、きっと果物屋でパイナップルでも見てるびょん」
ク「骸様…帰ってこないね」
犬「だからきっと果物屋で…」
千「違うでしょ」
犬「そ、そんなに知りたきゃ探しに行けばいいびょん!!」
千「…犬!」
犬「Σあ、忘れてた
や、やっぱり探しに行かなくていいびょん」
ク「?
…ううん、やっぱり探しに行く」
ここにいてじっとしとくよりもとりあえず動きたい。
じゃないと不安になるから。
ク「じゃ、行ってくる」
犬「あ、おい待て!」
千「犬が余計なこと言うからでしょ?
ハァ…めんどい」
犬「くっそー! あの女…!」