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□永遠に2
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ガチャ

「あっ、柚季ちゃん帰ってきたよ!」

「え、何?」

「棗君と付き合ってるってホント!?」

「へ!?ちょっと待って?それ…誰が言ってた?」

「違うの?ナルが言ってたけど……。」

「何騒いでんだ。」

「あっ、棗君っ!こんなバカと付き合ってるって本当っ!?」

「ちょっと野良!人のこと勝手にバカ呼ばわりしないでよ!」

「一生やってろ。」

「流架ー!棗もバカにするー!」

「いや、いきなり振られても……。そもそも何でこんな話になったの?」

「…ナル。」

「え?」

「ナルのバカー!」

「告白どうも。けど、さすがに先生も傷付くかな。アハハ。」

「委員長!この変態教師…委員長の幻覚でどうにかしてー!」

「それは、ちょっと……。」

ガチャ

「困ってるなら、コレ貸してあげる。」

「何、これ…?」

「それは、『ヒューマン・チェンジ』目の前の人間を別の所にいる人間とチェンジできる品物よ。」

(あれ?こんな声の子いたっけ?)

今まで『ヒューマン・チェンジ』に見とれていた私は目を声の主に向ける。

「あなた…誰?」

「彼女は、君達の新しい仲間の今井 蛍さん。」

「ナル…。今井さん、コレ(ヒューマン・チェンジ)使ってもいい?」

「構わないけど、それ試作品だから何が起こるか分からないわよ?」

「へーき、へーき!どこ押したらいいの?」

「まずは、入れかえたい人間の名前をそこの小さいスピーカーに向かって言うの。」

「ナル!……これでいい?」

「柚季ちゃん!?」

「ええ。じゃあ次は、入れかえる人間の名前を同じように。」

「誰にしよっかなー…。あ、そうだ。……佐倉 蜜柑!」

「え?」

パァー

「うわぁー!」

光が消えたと同時にナルの姿も消えていた。そしてもう一つの期待。

パァー

(来たっ!)

ドンっ

「いったー。一体なんなん、コレ……。」

「蜜柑…?」

「へ…?もしかして…蛍?」

「…………。」
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