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□DRRR!!
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From:静雄
―午後4:25
「ふぁ…。」
眠む………。
「なんだ?今日はあくびが多いな。昨日寝てないのか?」
「ちょっと疲れがたまってて。」
「今日はきちんと寝ろよ。」
「ウス。」
グイッ
「ねぇねぇっ!パパ!遊ぼー!」
(は?誰がパパ?)
「…静雄、まさかお前?」
「いや、知らないッスよ。」
俺の目の前にいるのはどこかの知らない四歳くらいのガキ。つーか俺がパパとかありえねぇから。
「パパ遊ぼー!」
「あ"ぁ?」
ビクッ
「ふぇっ……。」
瞳に涙をためながら必死にこらえているガキ。
(ヤバ……。)
「う"……うあぁぁぁあん!!」
「げっ!?落ち着け静雄!相手は子供だぞっ?それにここじゃ場所が悪い。」
そういわれて辺りを見渡せば俺達をジロジロと見ている奴らばかり。「パパ」と泣き叫びながら俺のズボンの袖を引っ張り座り込む子供に対して、グーでかまえている俺。まわりから見ればきっと虐待にしか見えないな。
「静雄、場所移すぞ。警察がくるまえに。」
「………ウス。」
―公園―
「なんとか泣き止んだんスけど……。」
「泣き疲れたんだな、きっと。」
俺の腕の中で規則正しい寝息をたてている小さいガキ。
「…で?この子をどうするんだ?」
「どうするもなにも俺こんなガキ知りませんよ。」
「身内とかは?」
「いや、知らないッス。」
「知らないって言ってもこの子供がお前をパパって呼んでいる時点で放っておく事もできないだろ。」
「………。」
「どこかに預けるところは?お前の弟のところとか。」
「幽は忙しいから。でも変態の闇医者だったら巻き込んでいいと思いますよ。」
「……………。」