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□永遠に3
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「棗、どうすんの?」
「何が?」
「柚季のことだよ。」
「教室に戻ってるだろ。」
「棗が追いかけないんだったら、オレが行くよ?」
「…………チッ。」
ダッ
「………最初からそうすればいいのに。」
ガチャ
「あ、棗さん!」
「…柚季いるか?」
「え?棗さんと行ったきりで帰ってないですよ。一緒にいたんじゃないんですか?」
「……………。」
「棗!さっきの部屋の近くの廊下に柚季のリボンが!!」
「「!?」」
「動物達に聞いたら“仮面の男”に連れ去られたって……。ソイツって……。」
「流架、行くぞ!」
「うん!」
(その“仮面の男”はペルソナに間違いない…。柚季をどうするきだ―ペルソナ!!!)
(アレ…?私どうしたんだっけ?確かペルソナに襲われて……。)
「!?」
ガバッ
ズキン…
「っ!?」
「あ☆あんまり動かない方がいいよー?」
「……誰?」
「ヒ・ミ・ツ☆」
「一つだけ言うなら、俺達は日向 棗の先輩だな。」
「…危険能力系クラス。」
「ピンポーン、正解☆そろそろ、アレも来るんじゃない?」
「アレ…?」
バンッ
「ハッ…ハッ…てめぇら柚季を返せ。」
「柚季っ!」
「棗!流架!」
タッ
フラァッ
「え…?」
「柚季!」
「危ねぇ…大丈夫か?」
「ありがと…。なんだか体に力が入らなくて……。」
ギロッ
「テメェら、コイツに何しやがった?」
「僕たちじゃなくて、ペルソナだよ。んー、確か一週間はフラつく危ない薬とか言ってたっけ?」
ボッ
「ついでにテメェらもけしてやるよ。」
「棗!!」
「やめてっ!」
ぎゅうっ…
「…柚季。」
「やめてっ、もういいよ棗……。私はもう棗のアリスで傷付く人を見たくないよ……。」
「柚季、下がってろ。」
「なつ…め…?」
「出てこいよ、ペルソナ!」
「やはりキミは素晴らしいよ、柚季。」
びくっ!
「何が言いたい。」
「柚季、我々危険能力系クラス一同、キミを歓迎する。」
(私が…危険能力系クラスに……?)
「ふざけんじゃねぇよ。コイツは「私は!…私は入らない。私のアリスは…私だけのアリスっ!あなたみたいにワケの分かんない奴等にっ、私のこの“夢のアリス”は渡さないっ!」
「何言ってんだ?その“ワケのわかんねぇ奴等”にそいつも入ってんだぜ?くすっ…。」
「違うっ!棗はあんた達とはっ!棗は優しいものっ、仲間を見捨てるような心なんかもってないっ!」