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□十月十日
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「先生!ねぇ、起きてよ。先生ってばー!!」
「んだよ、先生は昨日遅くまで仕事してたの!!つーか、勝手に人ん家入って来ちゃダメだろ。普通。」
「先生、デートしよっ!!!」
「・・・は?」
「あっ、ココだよ!ココ!!」
「『スウィート』?こんなのあったっけ?」
「最近できたばっかなんだよー♪ここのフルーツパフェすっごくおいしんだから!」
「マジでか!!よっしゃ、入るぞぉー。」
「うん!」
「おー、マジうめェな!!!ここ。」
「でしょー!今日は奢りだからね。」
「・・・・いいのか?」
「いーの、いーの!!」
「今日は嵐でもくるんじゃねーのか?」
「ム。バカ///」
「あー、はいはい。ごめんって。で?」
「?」
「次、どこ行く?」
「じゃあ、プリクラ!!私、先生とプリクラ撮りたい!!」
「・・・ぷっ」
「!?何で笑うのー!!」
「ゴメンゴメン。お前テンション上がりすぎだからよ。つい。」
「///」
「ん。今日はデートなんだろ?」
先生はそう言って私に手を差し出してきた。
ぎゅっ
あまりの嬉しさに私は先生の腕にしがみついた。「重い。」って言われたのが少しショックだったけど・・・今日は許す!!
だって今日は先生の誕生日だもん!
「「はい、チーズ!!」」
カシャッ
「せんせー変な顔ー!」
「うっせ///お前がやらせたんだろーが!」
「らくがきー!!」
「・・・・・。」
「先生はちょっと外で待ってて!!」
「えっ、おい!」
―10分後―
カシャン
「終わったーー!」
「おせーよ。」
「ごめんなさい。」
「いや、次どーする?」
「うーん。あっ、そだ!学校行こっ、学校!!」
「学校!?・・・まぁ、いいか。」
「やったァー!!!」
私は先生の周りを跳ね回ると「うるせー!」と頭をたたかれた。