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□ 銀魂×パンドラハーツ
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『柚季……、好きだ。オレと付き合ってくれ。』
そう言われたのが三年前だった。今はそのことを胸にしまっている。そう、私があの時に振られるまでは。
二ヶ月前の学校帰り、私は親友の紗紀と話していた。
「テスト難しかったね。」
「うん。全然分からなかったよー」
「だって柚季勉強してないでしょ。」
「紗紀ー…。」
「あっ、アレ銀時じゃないの?」
そこには銀髪の男が前を歩いている。
「ホントだ、銀ー!!」
(えっ………?)
私は驚いた。だって銀時の隣には綺麗でかわいい女の子がいたから。
「俺…この子と付き合う事になったから。」
「なっ…なんで…どうして?」
「……柚季と一緒にいると何つーか、空気が重いんだよ。」
…というのが振られた原因だった。その後、私は銀の隣にいた子のことを初めて友達から知った。名前は、エイダ=ベザリウス。彼女は、私や銀が通っているこの銀魂学園の生徒で私よりも一つ下の一年生。訳あり留学生だ。この子と一緒に後数人程留学してきてお兄さんもいると紗紀に聞いた。けど、いつまでも銀をひきずるワケにはいかない。私自身も新しい恋を見つけた。
「柚季〜!」
「オズっ!!」
「ちょっと、朝っぱらから道のど真ん中で抱き合わないでよ。」
「いいじゃない。これが私達の愛情表現なのっ!」
「あはは。」
「バカップルめ。」
私がオズと出会ったのは偶然だった。あの日、銀に振られた日。
『……どうしてっ…?』
『大丈夫?』
『…誰?』
『オレはオズ、オズ=ベザリウス。キミは?』
駅前の公園で泣いている私に声をかけてくれたのがオズだった。
『……神谷柚季。』
『その制服銀魂学園?』
『うん。』
『そっか。』
オズは私が泣き止むまでずっと傍にいてくれた。オズの声はとても優しくて何か暖かいものを感じた。そのおかげか私も落ち着いた。
『もしかしてエイダって子のお兄さん……?』
『うん。ところで、どうして泣いてたの?』
私はその質問の答えにつまった。けれどもそれに答えるとちょっと気持ちが楽になった。そのうちだんだんとお互い連絡をとりあい、会って話す事もあった。オズと会って一ヶ月、私は二度目の告白を受け、もちろんOKで返事をした。その結果、今はオズとラブラブ。
「ねー、オズ。今日この三人でカラオケ行こっ!!」
「あたしはもちろん行くカラ☆」
「じゃあオレも行くよ。けど人数少ないから、数人ぐらい集めとくよ。」
「うん!」