踊る大捜査線

□ Happy Birthday 〜Dec.13〜
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おまけ


「それにしてもさ、旦那、何で誕生日のプレゼントにカミさん要求してんだろうね?今更じゃないのかい?」
「えっ!? いや、ほらっ、お、奥さんからかって楽しんでるんじゃないですかっ!? (青島さんっ、素が出てますっ、本音出てますっ!! 今は擬似でも夫婦ですっ!!)」
「ああ、そういうことかい。仲がいいねえ〜」
「昔っからあんな感じだそうです。同僚期間が長すぎてお互いに素直になりきれないところがあるって。亡くなった伯父が」
「へえ、伯父さんあの二人の知り合いかい?」
「ええ。あのお二人は伯父の後輩……というか、弟子みたいなもんで。父親の如く見守ってたそうです」
「じゃああれだな。伯父さんも安心してるだろうねえ」
「でしょうね。やっとくっついたかって(……擬似なんだけどね……安心どころか余計にヤキモキしてんじゃないかな……?)」
「ま、どうせまたすぐ仲直りするんだろうよ。旦那の誕生日なんだし。どんなにラブラブな時間になるんだろうねえ?イヒヒヒ」
「でしょうね……」


 今夜もお互い全く無意識の、妙に甘い雰囲気を漂わせるのだろうか……?
 そして今日もここの店員・和久の苦悩は続く……だろうか?

(でもまあ……お誕生日おめでとうございます。青島さん)

 和久は(擬似)夫婦喧嘩を繰り広げる青島とすみれの二人を見遣り、微笑んだ。


 end
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