踊る大捜査線
□Investigation meeting
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『……この次はさ……違う石の指輪、贈るから』
青島がすみれにそう告げて。
この瞬間から、二人の関係が変わった。
「すみれさん、そのペンダント素敵ですね」
すみれの胸元に光る青い石のペンダントを夏美は目敏く見付けた。
「あ……うん。ありがと」
微笑むすみれの顔は少し赤く染まっているように見える。
「どうしたんですか?買ったんですか?」
「え?……あ、うん……」
(こりゃ、貰ったな)
何だか僅かに目を泳がせているすみれの様子にも目敏く気付く。さすが刑事といったところか。
ふと視線を書類と格闘している直属の上司に向ける。
(相手はアレか?)
アレこと青島は夏美とすみれの会話に気付く様子もなく、相変わらず髪をガシガシとかきながら書類書きに没頭している。
夏美は不適な笑みを浮かべると自分のデスクに着いた。
夏美はすぐにパソコンに向かうと強行犯係の青島を除くメンバーと盗犯係の森下にこっそりメールを送った。
『全員、チャットルームに集合』
幸い強行犯係のメンバーと森下は全員自分のデスクにいた。
強行犯係のチャットルーム。
栗山が遊びで作ったものだったが、その存在を青島はまだ知らない。
重点張り込みで青島とすみれが唐揚げ屋の店主夫婦をやっている間に作られたもので、主に和久に二人の様子を聞くために使用されていたものだった。
夏美のメールを見て、全員が一斉にチャットルームに入室した。
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