今日は世間一般で言う大晦日。この日は掃除をして新年に備えたり、昔からの習慣として年越しそばを食べたり忙しい大人もテレビ番組を楽しんだりする日。もしくは、忘年会をしたりもするだろう。あたしが勤める真選組は後者だ。
普段は中々忙しい真選組だが、それだからこそ盛り上がったりする。(特に近藤さんが)あたしだって楽しみで、これから行われる宴会を楽しむ…つもりだった。
『なのになんであたしは沖田隊長の自室で監禁されているのでしょうか』
「俺がお前を閉じ込めたかったからでィ」
『ですよねー…で済む訳あるかァァァ!!』
そう、正に監禁状態。
大部屋に向かう最中、いきなり沖田隊長によってあたしの手首は手錠をかけられた。
抵抗するも沖田隊長に担がれそのまま隊長の自室へ投げられ、更に縄で縛られ…そして今に至るのです。
『本当に意味が分からないんですが』
「アンタが馬鹿だからじゃねェかィ」
『マジで殴っていいですか』
なんなんだこの人。嫌がらせ?…多分そうだよなあ沖田隊長だもん。
…もう宴会始まってから大分経ってる。そろそろみんな泥酔してる頃かな…もう遅い。あたしの宴会…。
『なんなの本当に……』
「そんなに知りたいかィ?」
『…まあ』
「なら、俺の言うこと1つ聞くならいいですぜ」
「え、なら遠慮しま『んじゃあ命令決定だねィ』
…この人は人の話聞く気ないよね絶対。まあそれがある人だったら監禁なんかしないけど。
『…で、その理由っていうのは何ですか?』
「んーそうだねィ…まあ言うなら」
「お前と2人で年を越したかったから、ですかねィ」
『…………は?』
「んで、お前の一番に新年の挨拶される人が、俺にしたかったから」
『…なんですかそれ』
「そのままの意味でィ」
理由聞いたって、それじゃ分からないままだよ。バカ隊長め。
「だから、お前はそのまま年が明けるのを待てばいいんでさ」
『……仕方ないですね』
「素直になりなせェ。」
『あたしはいつだって自分に素直です!』
「へーへー。…新年が楽しみですねィ」
『そう、ですね』
「仕方ねェから、俺が来年もお前の世話をしてやりまさァ。だから覚悟しときなせェ」
『ふふ、よろしくお願いします』
こんな新年の迎え方も、良いのかなとちょっと思えた。(…監禁はご免だけど)
新年明けましておめでとうを貴方と!
(で、命令っつーのは)(…忘れてた)(俺と付き合うってのはどうでィ)(!…どうせ拒否権はないんですよね)(当たり前でィ。…あ、キスしながら新年を迎えてみますかィ?)
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すみません自分で書いていても意味分かりませんでした…。
30日に書いてたはずなのに、あれ?気付いたらもうすぐ1月1日終わる…
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