壱
□本当は…
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俺を追って…
突き放しても、追って…
「サスケ…?」
でも、本当に追っていたのは俺の方だ
「………」
お前の目を俺だけに向けさせるため、逃げて、逃げて…
「…サス「ナルト、好きだ…」
俺の心はとっくにお前に捕まってたんだな…
「…本当に…?」
「…あぁ、
「…サスケぇ…!!」
いきなりナルトに抱きつかれて後ろに倒れそうになった足をなんとか留めた
「…サスケっ!俺もお前のことすげぇ好きなんだってばよ…!!」
「…俺の言う“好き”はこういう意味だぜ?
いいのか…?」
そう言うと、俺はナルトの唇に自分のを押し付けた
そっとナルトから離れるとナルトは真っ赤な顔をしていた
…そして、小さく聞こえるか聞こえないかぐらいの声で……
「…俺の“好き”もサスケと同じ“好き”だってばよ…//」
もちろん俺はそれを聞き逃すわけがなく、
ナルトをギュッと抱きしめ再び口を開き耳元で囁いた…
「…愛してる」
本当はずっとナルトに捕まりたかったのかもしんねぇ…
─だって、この温もりは何よりも愛しいものだから…
*END*
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