拍手夢れびゅう

…睨まないで下さい。
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竜崎さんて。



噂の細マッチョ?



脱いだらすごいって奴ですか?









『と、

突然貴女が言ったわけです』



「そんなこと言っ………
たかも、。」

う〜、
と頭を抑えながら振り返る。


飲み過ぎて竜崎にからんだらしい。




『脱がせたかったんですか』

「いや……
そういうわけでは」




『貴女風に言うと、
ものっそい触ってましたよ、
身体』



「うっ………
スミマセン」


『だって肩幅広い〜、
背中おっきい〜、

とか言いながら』

こう、

『べったべったと』

手を




「あーっ!!ごめんなさいスミマセン堪忍して!

理性をなくして
無礼を働いてすみませんでした…」


『で』


「は」


『脱がせたいんですか?』


くすり、
と小悪魔な目で見下ろす
この男の身長が今は憎い。

ふだんは、


まあ、


その


カッコいい、



とかでなくて、






まあいいや




『あなた、酔うと誰にでもそんなかんじなんですか』

「はあ……
目撃談多数寄せられています……」


『一番まずいと思った思い出をどうぞ』

近くにあった雑誌をまるめた竜崎に、
インタビュー風に
マイク代わりのそれを向けられる。



「……知り合いの男の部屋に寝てた」


『……』



「しかも視界に脱ぎ散らかした服………」

『これ以上は聞くのが恐ろしいので
やめましょう』


「そうですね
そうしましょう」


『……』


「…………」




『で』



「はぁ」



『今日は脱がないんですか』


「脱ぎません!!!」
















(……
誘導尋問、失敗です)



(酒断ちだわ…)


(……)


(なによその溜め息)


(非常に残念です
脱がないなんて)



(……………。
ぜったい禁酒だわ)




(………)




(……そんな目で見ても脱がないわよ)




(………まっとうな善良市民をそんな目で見ないでください

想像していませんよ
下着姿なんて)





(……………)




(………。
怖いです)






.










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