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□絶体絶命!
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「沢田綱吉、ゲームをしよう。」
その一言で始まったこのゲーム。
一時間逃げ続けたら俺の勝ち。
一時間以内に俺を捕まえたらヒバリさんの勝ち。
場所は並森町内ならどこでもいい、というルールだ。
ただし俺は脚力が全く無いわけであって、隠れるしか方法がないのだが
ヒバリさんの異様なまでの勘によってどんなところに隠れても五分後にはヒバリさんが来てしまう。
ただいまの時間は二時十五分。
ゲームが始まったのが二時ちょうどだったのでもう十五分たつ。
………っていうか理不尽にも程があるよ!!
何で俺がこんな目に遭わなきゃいけないんだ!!
捕まったらどうなるかわからない、考えたくもない!!
とりあえずどこかに移動しよう!!
………俺の家が一番安全かもしれない。
獄寺君や山本がいるかもしれないし、あの二人なら守ってくれるだろう。
よし、一気に走れ!!
頑張れ俺の足!!