†悪に染まりし咎人よ†
□第03章 ルカの動き
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―…
「よろしいですか?陛下!もう予算は赤字なのですぞ!」
財務大臣が机を叩いて抗議した
陛「わかっておる!!わかっておるよ!!」
「「「・・・・」」」
陛「しかしどうしろというのだ!今月は行事がつまっておる!!」
財「そうですな…。明日は王妃様主催のダンスパーティ。それから同盟国の国々が召集される四大家門パーティ、その次は第3皇女の披露宴パーティ、それから町人どもが参加する帝国感謝会、それから―…」
陛「結構結構!!もうパーティも会談も沢山だ!!こんな沢山の行事からどうしろと?第3皇女・ニューリは披露宴だ!結婚披露宴だぞ!!!相手は一大帝国だ!!我が家門の豪華を見せ付けろ!!半端な披露宴はこのワシが許さんぞ!!」
バタン
『お父様!!!』
陛「何だルカ!今会議中だ!」
『お父様!私、ルカ・クラウディリアは意見があってここに来ました!どうぞ!話をお聞きください!!』
財「ルカ様、今は会議中なのです。戯れ言はまだ後に…」
タギア「ルカ様に対するそのような発言、失敬では?」
財「タ…タギア殿…」
『どうぞお聞きください!!お父様!』
陛「……うむ。よろしい。申してみよ!」
ルカはゆっくり口を開いた
『奴隷…解放宣言を!』