GS2

□SNOW
1ページ/1ページ

真冬の海辺

辛辣な言葉を並べて

彼女を突き放した。



放っておいてくれ



もう

これ以上

オマエに

こんな情けない俺の姿を

見られたくないんだ。




凍りついた表情

それは次第に、あと一歩で

泣き出しそうな顔に変わっていった。


必死で涙を堪えている姿


その場にいることに耐え切れず


俺は


全てを拒んで逃げ出した。



---------------------



久しぶりに帰った実家。


母親はなにか言いたげだったけど


気付かないフリをして


俺は部屋に篭って机に向かう日々。



ただ何もする気になれず


問題集もテキストも


頭に入る気配は全くなく


勉強してるフリをしてるだけ。





横になったベッドから窓を見上げると


灰色の空から

ふわり、と

白いものが降ってきた。




雪?





カラリ…と窓を開けると

吐いた息が白く空気に溶けていった。


ふわり、ふわり、と


静かに落ちてくる

白い羽、みたいだった。


寒…。



ぼんやりそれを眺めていた。



『キレイだね』

去年の冬、アイツは嬉しそうに笑っていた。


ガキみたいに、はしゃいで


手袋もしてない手が寒さで赤くなって


それでもニコニコして


俺もなんだか嬉しくて


繋いだ手が


あったかくて


幸せで


……。




アイツ


泣いた…かな。




寒空の下


置いてきぼりにした


あの日を思い出した。




今さら

心配する資格

俺には、ない。



悲しませて


傷つけたのは


他でもない


俺自身。





だけど





泣かないで欲しい。




お前が泣くの



嫌なんだ。




自分勝手で



ホント



最後まで




ゴメン。



-*----*----*----*----*----*----


瑛のバカヤローッ!!つД`)・゚・。・゚゚・*:.。
…そんな気分で書いた作品。
あああ、絶対に瑛でHappyENDにしなくちゃ!!と
俄然ヤル気出たワケですよ!ここから!!(遅ッ!Σ( ̄ロ ̄lll)



[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ