REBORN-rose-

□broke
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バーンッ


毎度のこと、ノック無しで勢いよくミーの部屋を開けるバカ王子。

「ノック位してくださいよードア壊れちゃいますー。」

「うるせぇよ。」

そう言いながら先輩はミーを荒く押し倒す。


「ココ、ソファーなんですけどー。」

「そんなことより早くいつものやれよ。」

「・・・」

まただった。


「フラン?」

「分かりましたよー。」

嫌だ・・本当は言いたいのに


そう思いながらもミーは前任さんに化ける。



「マーモン・・」

満足そうに笑う先輩。


写真を見せられたし

何回もやらされてる

外見だって誰が見たってミーだとは分からない。


それなのに

どうして、心までは化けられないんだろう。


辛さは日に日に積み重なる。



「マーモン、ココじゃ痛いよな?ベットに行こーぜ。」

軽々体を持ち上げられてベットに運ばれる。


何だよ

ミーのときはソファーでいいって言ったのに・・・

やっぱり違うんだと思い知らされる。


ベル先輩・・

知らないとはいえ

先輩を好きなミーにこんなことさせるなんて

残酷ですよ。


こんなことなら幻術師になんか、ならなきゃよかった。





「・・マーモン」

ミーの唇に落とされたキス

嬉しいはずなのに・・

苦しみの涙を溢れさせる。


「好きだ・・マーモン。」

絡められた舌は

体を熱くしても・・・・心が温められることはなかった。


「声出せよ。」

「・・やっ。」


出せば、マーモンはそうじゃないとか言うくせに

本当に聞きたいのはマーモンの声のくせに


ミーはマーモンじゃないんですよ?

言おうとするけど、言えないんだ

あなたのキスに溺れてしまう。









堕ちるなら・・貴方と一緒に堕ちていきたい


(好きだなんて言わないで)

(心がイタイ)











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