捧げ物+α

□持つべきはやっぱり・・・?
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「お前。女にわいのことなんて言ってん。」

「へぇ?」

「だーかーらー。へぇ?やあらへんってお前の女にわいの事話す時なんて言ってんな」

「梓にですか?うーん・・・普通に僕の尊敬する人だって言ったと思いますけど」

「なんやねんな。えらい曖昧やな」

「それが何の関係があるんですか?」

「・・・わいって結構夜の出入り(パトロール)多いやん。」

「そうですね」

「でな、なーんか。なーんかやで、わいに送ってもらいたいって言うお前の女と同じ学校に女たちが増えてきてな。」


うんざりするように張は思い出していた。

校区内のパトロールは張と斉藤と沖田の仕事。

回るだけでも大変なのに校区外からわざわざ来て送ってくださいなんていわれても迷惑なだけだ。

張も頼まれたら断れないし(これが男なら断ってる)でも送りたくないし。


「でも。お前の友達やん。わい一応な。」

「一応なんですね」

「そうや。それにやで。新井の彼女の学校の子らやしな。断ろう思うたら断れたけど・・・お前らのこともあるしなって」

「張さん・・・」


なんだかんだ言っても張も青空も友人だ。

お互いが不利になることだけはしない。

それに元々張はお人よしだ(青空はそれの上を行く)それもあってのことだろう。


「でも、二回目はないでってやんわり断ってんねんけどな・・・あのアホ・・・」








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