頂き物
□後悔なんて...
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(ふふー♪また宗次郎くんにあげちゃったv喜んでくれるかなー♪)
と、彼女は浮かれていた。
宗次郎のあの黒い笑みには気付かずに…―
そして時刻は12時を迎え、昼休みになった。
宗次郎はいつものように焼却炉へと向かう。
(はぁ…ほんと毎日こうも焼却炉の前で立ってんのも面倒なんですよねー…)
心底宗次郎はそう思っていた。
まぁこの時は宗次郎は油断していたのであろう。
実は、宗次郎にお菓子の包みを渡した張本人の彼女が自分の行為を見ていたのだ…。
「…っ…宗次郎、くん…?」
涙を目に浮かべながらも彼女は無理に笑おうとする。
「別に、いいじゃないですか、燃やしたって」
その一言が彼女にはっきりと届いた。
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