頂き物
□後悔なんて...
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「あ、宗次郎くん!」
ある1人の女子生徒が宗次郎の元へ駆け寄ってきた。
「どうしたんですか?」
「あの‥これあげる!」
ほのかに頬を赤く染め、宗次郎を見上げる。
「あ、ありがとうございますvいいんですか?」
いつもの明るい笑顔を彼女に向ける。
この笑顔に何人の女子生徒が騙されてきたか。
「はい。いいですよ」
そう言い、礼儀よく一礼をし、彼女は自分の教室へと戻って行った。
彼女との距離が大きく開いた時、宗次郎は無表情でこう呟いた。
「またか」
…と……。
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