企画小説

□来世ってとこにはやく僕をひっぱっていってよ
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気だるい体をなんとか窓辺まで引きずる。

窓を開ければ上弦の月が綺麗に出ていた。

それを見ながら銀色の髪を靡かせてリクオはキセルに火をつける。

ちらっと部屋の中を見れば裸の男が一人。

寝息を立てていた。

部屋の中には熱気とさっきまで行われていた行為がはっきりと分かるような青臭い臭いに満ちていた。

鼻で息をすると分かるのでリクオはならべく口で息をする。


(今日のはまぁまぁだったな。)


退屈はしなかったが特別楽しくもなかった。

本当にただの暇つぶし。

何が嬉しいのか知らないがリクオの体を撫で回し、しゃぶり、腰を振っていた。

男の固い体で満足できるこの下等な奴らは嫌いじゃなかった。


(俺ならもっと柔らかそうなん選ぶけどな。)


抱かれるなら誰でもいい。

夜しか活動時間がないので、やることはかなり決められている。

その中でやっと見つけた暇つぶし。

楽しいときもあるが最近では飽きてきた。

下で飽きてきたから、今度は上に回ろうかと考える。

月日は無味無臭で楽しさも何もない。

ちょっとしたアクセントとしてその辺にいる妖怪を床に誘うようになったのは一体いつからだったのだろうか。

行為自体にもだいぶ慣れたし、そろそろ本家の妖怪は全員相手し終えたのではないだろうか。


(明日は誰にしようか。牛鬼はパスだな。うるさいし。・・・抱いといて説教ってアイツ馬鹿だよな。残ってんのは三羽鴉ぐらいか?トサカなら捕まえれそうだな。どうせなら、黒羽の奴も一緒でもいいかもな。)







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