企画小説
□僕と彼と友達のクリスマス
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出てきた清継くんはサンタの格好をしていた。
「こんにちは。ごめんね、遅れて」
「いいんだよ・・・あ・・・」
「リクがなかなか用意しなくって。」
「あ・・・・来てくれたんだ・・・」
「清継くん??」
ほんのり、紅くなりながらリクをうっとり見つめている。
そんな清継に何を思ったかは知らないが、リクはリクオの肩をぐいっと自分のほうに寄せて、睨んでいた。
「なっ!!!清継くん、僕ケーキ持ってきたから、早く冷蔵庫に入れたいんだけど。」
「え?あぁ、そうだね。そこは寒いだろうからね。さ。どうぞ」
「お邪魔します。」
「・・・」
「今日はゆらくんが家の用事でこれないらしいんだ。」
「そうなんだ・・・みんなは?」
「来ているよ。ここだ。」
豪華なドアを開ければ、いつものメンバーがくつろいでいた。
島くんがトナカイの被り物を被っていて、巻さんや鳥居さんらに『可愛い』と言われていた。
カナはそんな3人をみてい笑っている。
「や、みんな。奴良くんがきたよ!!」
「あ。リクオくん。お兄さんも来たんだ。」
「うん。あ。これケーキなんだけど。」
「それはこっちに置くといいよ。」
そう言って、清継はリクオを部屋の隅へと連れて行った。
もちろん、リクはその後ろ姿を睨んではいたけど。
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