企画小説
□煉獄戦隊・ジュッポンジャー
1ページ/6ページ
「この世に蔓延る悪い奴は」
やる気のない声でレッド。
「お仕置きと」
ニコニコ笑いながら言うのはブルー。
「天罰を」
髪を弄りながら答えるピンク。
「与えてあげちゃう」
語尾にハートが付いてそうなグリーン。
「正義の味方である」
ビシッと決めるはイエロー。
「俺たちは」
声が小さいブラック。
「「「「「煉獄戦隊・ジュッポンジャー」」」」」
ビシッとポーズを決めた原色軍団を見て歓喜の声を上げたのは見ていた男―司令官・HOUJI−だった。
「やはり、私は間違ってなどいなかった!!素晴らしい!!!その服といい台詞」
「ふむ、オレのセンスが光ってるな」
「流石だ、ドクターフィッシュ。」
むふふっと笑っているのはフィッシュこと魚沼はサングラスの奥で怪しく目を細めた。
今まで大人しくポーズを決めていた5人のうち真ん中にいたレッドが動いた。
「・・・な・・・何がセンスが光ってるだよ!こんなのナンセンスだ、タコ!!!!」
「やめろ、レッド」
「レッド言うな!!!」
暴れ出したレッドを抑えようとイエローとブラッグが慌てて駆け寄った。
ピンクは半諦めで、グリーンはスカートとスパッツの組み合わせに文句を言っている。
そんな中ブルーは携帯をいじっていた。
これは、正義の味方の話である。はず。
たぶん。
きっと。
自信なんてないんだけどさ。
.