企画小説

□お菓子を貰えないんなら・・・
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「あの・・・瀬田くん、これ」

「あぁ?」


朝から教室に入ろうと後ろのドアを開けた宗次郎はオレンジの可愛いラッピングに包まれたモノを差し出された。

思わず地声(不機嫌)+眉をひそめる表情を作ってしまった。

そんな宗次郎を見てクラスの女子(仮にA子とする)が心配そうに見つめている。


(しまった!思わず朝から『なんだこのバカ』と思ってしまった)

「い・・・いらなかったかな?」


クラスではA子の健闘を称えるようにみんなが見ている。

そんな中、宗次郎らの近くに席があり、座っている巻町操がちゃちゃを入れる。


「もらってやりなよ。あんた、男でしょ。」

(黙れ、脳がすずめ以下の人間!)

「瀬田くん?」

「(ちっ)いえ、ありがとうございます。急だったのでビックリしちゃって・・・すみません」

「いいの。こっちこそ急に入ってきてすぐでごめんね?」

「で、今日は何の日ですか?何かありましたか?」

「ハロウィンなの。でね、今日は放課後にみんなで集まってパーティーしようって話に・・・」


ぶつぶつ言っているA子は無視だ。

ハロウィンなら言われてからしか、お菓子を配るんだろ。

わかってんのか、このアホ。

と、笑っている顔をは裏腹に宗次郎はダークな事を考えていた。











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