企画小説

□隣に居た貴方は………
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明らかに由美より髪が長い。

それを高い所で一つにくくっている。


「なんでこんな所いんだよ。」

「?」

「こっちだ!居たぞ!!」

「まずいな。おい、行くぞ。急げ。」

「はい?へぇ?うわっ」


舌打ちしたなと思ったら少年は由美の手を掴んで走り出した。

しばらくしてから、ものすごい人の足が聞こえた。

迷路のように建ち並ぶ家の間を少年はうまく摺り抜けて行く。


「あのっ」

「死にてぇのか!質問は後だ!!」

「はい………」

「居たぞ!」

「囲まれたか………」


少年は立ち止まって、由美を背中に隠すようにした。

足音は前と後ろから。


「挟まれてんな。いいか、動くなよ。」


少年は刀に手を当てたまま由美を見た。

動きは由美の方が早かった。


「じっとしてなさいよ。」

「はぁ?いっ」

「ここに…………」


足音が止まる音が聞こえたと同時に由美の背中に痛いほど視線を感じた。

由美はものすごい早さで少年と自分の位置を変えて慣れた手つきで少年に接吻をした。

もちろん、舌も入れてる。









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