捧げ物+α

□持つべきはやっぱり・・・?
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「?」


急に空気が変わる。

かなりご立腹のようだ。


「え?張さん」

「なにが、予約制やねん!!!しかも、金までぼったくってんねんぞ!!!どないしてくれんねんな!!!わいの苦労が水の泡やで!!!」

「ちょっと、何が・・・」

「あのボケはモラルっちゅーもんがないんか!!!それでも副委員長かぁぁあああ」

「なんとなく話しは見えてきました。」

「金払うあいつらもあいつらや。新井。なんとか言っておけや」

「はい。ちょっとマズそうなんで。言っときますね。「なあぁぁにをですか?」


急に聞こえた声に二人はビクっと肩を震わせて振り返った。

二人を見下ろしていたのは副委員長の沖田その人。

見た目は宗次郎以上に女っぽいがその性格は宗次郎以上にえげつない。


「せっかくの金づる・・・もといい資金源」

「同じやで、副委員長。同じや」

「手放したくはないんですよ。ねぇー新井くん」

「は・・・はぁ」

「搾れるまで搾らないと・・・せっかく新井くんがいい噂を流してくれてるんだから」

「でも、彼女たち「新井くーん」

「いえ、何もないです。」


騒がしかった教室ないが沖田の登場でしんっとしている。

この学校の風紀委員が恐れているのは鬼のような斉藤ではなく、この沖田だった。


「・・・いやや」

ポツリと張が言う。


最強と言われている二人に言いたいことを言える張もまた恐れられている理由の一人だった。







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