捧げ物+α

□不器用な会話の仕方
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「言ったなモヤシ!!!」

「図星なんだろ!!」


克浩の言っている事は正しかった。

克浩は火薬の調合が得意なので戦いになってもお荷物にならずにすんでいる。

が、左之助は子供で大人とは違うからといつも後ろの方に待機と言われる。


「今日だってどうせ隊長に付いて行きたいとかいって困らしたんだろ!!!」

「うるせぇ。お前だって言ったんだろ!!」

「お前よりも今日のことは先に知ってたんだからな!!!」

「いちいち、腹立つんだよ!!!」


蹴ったり、殴ったり。

どっちが上で下かも分からないぐらいに揉みあっていると隊長たちが帰ってきた。


「何してるんだ。お前たち!!!」


慌てて止めに入った相三のおかげで顔や体に痣は出来たものの大事には至らなかった。

今は、隊長の部屋で正座させられて説教されている。


「左之。仲よくって言っていったろ?」

「でも「隊長。僕たちは仲良くしてました。」

「はぁ?」

「克。どういう意味だ?」


左之助も相三も不思議そうに克浩を見ている。

克浩は無表情で答えた。


「左之助とじゃれてただけです。僕たちは子供です。力加減がわからなくって途中から喧嘩のようになってしまっただけです。」

「そうなのか?左之」

「え?・・・あ・・・うん」

「・・・」

「そうか。お前たちは仲がいいんだな」










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