捧げ物+α
□不器用な会話の仕方
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克浩を見た。
無表情だった。
「・・・」
「何か話せよ。」
「・・・お前と話すことはない」
「俺だって無いけどな!!黙ってんのは性に合わないんだよ!!!」
「道理でいつもうるさいはずだな」
「喧嘩売ってんのか!?」
と、唾を飛ばしながら克浩に食いついた。
すごい力で左之助に肩を掴まれたが克浩は顔色一つも変えなかった。
「別に。」
「はぁ?」
「お前に喧嘩売ったって時間の無駄じゃないか」
「んだと、このヤロー」
すぐに頭に血がのぼって思わず問答無用で克浩を殴った。
体格差を一目瞭然。
克浩は思いっきり口の中を切った。
「俺はなお前のそーゆー大人ぶった態度が嫌いなんだよ!!」
「それはお互い様だろ!!!」
「うわ。」
まさか、殴り返してくるとは思わなかった左之助はモロに克浩のストレートを受けた。
「やりやがったな。」
「最初に手を出したのはお前だ!!」
「お前がむかつく事しか言わねぇからだろ!!」
「短気な奴はすぐに死ぬな。感情で動く奴なんてただのお荷物だ!」
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