季節が色づくこの季節

真っ赤な彼岸花が咲いていた

大きな赤いじゅうたん

多くの涙が

遠く

近くで

とびかって

雨が降り寒くなる

恵みの雨

彼岸花の幻想が

終わって

幻を見た


鮮やかな心に身を寄せた

すぐに去ってく

ただの幻想

暗い底

涙が笑って

笑顔が泣いた



走りゆく風が伝えた

雨の微かな笑顔

散り行く笑顔

なぜそんなに笑えるの?

この広すぎるセカイ

耐えきれない苦痛を乗り越えて

叫ぶことすら許されない



夢を見た

夕焼けが広がり

焼けた町

水は何処にもありはしない

幻想を見た

君が居た

ウソがホント

ホントがウソ

そんなの分かってる

ただ

ただ

自分に言い聞かせたいだけ

あなたは何があっても

ここに来ない

幻想だけで良いよ

こなくても

いいよ



人生はこれから

これから

だった



君が居る

なんで

これは夢なのかな

じゃあ目が覚めたら

いつもの風景だ

どっちにしても

笑顔がこぼれて

涙があふれる

やっと会えた

君の涙と

その笑顔が

現実を教えてくれた

[TOPへ]
[カスタマイズ]




©フォレストページ