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□高校生活
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「おはよう〜



アタシの名前は
日下部彩(くさかべ あや)
高校1年生です!



ぐひゃひゃひゃ



あ、ごめん
アタシ、笑い方おかしいから許してね



「おはよう〜
ちょー眠いゎ・・・。」



彼女は友達のジョゼット。
バリバリの日本人。
何故か名前が洋風・・・。


彩「あ、そういえば
今日、英語のテストだ。」


ジ「マジかよ〜
ぜってぇ無理だし


彩「名前からしてできそうなのに・・・。」



キーンコーンカーンコーン


ジ「やべ!!チャイムだ!!」


彩「急がなきゃ!!」



私は普通に走って、ジョゼットは欽ちゃん走りでなんとか学校には間に合った


ふぅーーーーー



「おはしっかしギリギリだったなぁ!!」



彼は友達の高岡清(たかおか きよし)くん。



彩「これでもがんばったんだよ・・・ハァハァ。」



走ったらすごく暑い
ジョゼットなんて汗だく


ジ「ちくしょう!欽ちゃん走りなんかしなけりゃよかった!!」


清「おい、今日は英語のテストだぜ?大丈夫かよ?」

彩「そういう清くんは勉強したの?」


清「当たり前だろ!


ジ「なんか教科書よんだのかよ?」


「ドキドキ恋の英語レッスン。」



清くんは大の少女漫画好き



ジ「へぇーーーーー
なんか役に立ちそうな教科書だな。」


彩「いやいや教科書じゃないから!!少女漫画だから!!私も読んでるから!!」


清「ツッコミをしながら、さりげなく大胆告白をした!!」


ジ「なんだよ、漫画かよ。」

清「な、なんだとはなんだよ!!ドキドキ恋の英語レッスンはすごいんだ!!
主人公のマサトがヒロインのミチコと急接近したり、ケンカしたり!
それからミチコのライバルのシャルロットがミチコに脅迫したり・・・(以下省略)」



ジ「話なげーし
大体シャルロットの名前がアタシの名前とクリソツなのが気に入らねぇ


彩&清「どこがクリソツ


ガラッガラッガガガ



教室のやたらきしむドアが開いて担任の先生の安藤武則(あんどう たけのり)が入ってきた。通称、ボス。



ボ「オラオラ!!英語の授業、始めるぞ!!教科書だせやオラァ!!」



ひぃ〜〜〜



常にヤクザちっくな先生はやっぱり怖い
パンチパーマだし、サングラスかけてるし
そこにクラスメートのA君が弱々しく手を上げた。



A「先生ぇ・・・き、教科書をわ、わ、忘れてきました・・・


ボ「なぁぁぁに??



ボスはすごい剣幕でA君の元へ来た。



そして怖い顔をA君に近付ける。すごい近付ける。



A「す、すいませんでしたぁ!!し、しっかりケジメつけます!!小指を切りますぅぅぅ(><)」



するとボスの手が半泣きのA君の頭に乗っかった。
そして満面の笑みで



「いいんだよ次からは気をつけてね今日は僕の教科書、貸したげるから。」

A「す、すいません・・・」


なんなんだろう、普段のボスと怒るときのボスのギャップの差は・・・



ボ「今日は英語のテストだ、ウラァ!!お前ら・・・しっかり勉強しただろうなぁ・・・??」



どうしよう〜
私もジョゼットも清くんもやってないよ



さりげなく俺の名前が入ってるんだけど!!



前からテスト用紙という名のプリントが送られてくる。



終わった・・・と彩は諦めチラッとテスト用紙を見た。



Q、先生の趣味を英語で答えなさい。



Q、先生の口癖を英語で答えなさい。



Qボーナス、先生の好きな人を英語で答えなさい。





全部ボスについての問題じゃん
どんだけ自分のこと知りたいんだよ
しかも好きな人なんてどーでもいいーーーーー



彩は1人で表には出さなかったが、するどいツッコミをしていた。



あっという間にテスト終了


クラスからは無理やダメだったの声が上がった。



キーンコーンカーンコーン


授業終了のチャイムが鳴り響いた。



彩「全然ダメだった〜。
ていうか、書けなくて当然だと思う・・・。」



清「まあなー。大体、好きな人なんてどーでもいいーーーーーみたいな?」


彩「あ、それ、頭の中で私もツッコんだ!!ジョゼットはできた?」


ジ「なんとなくなら」







な、な、な、なんでしすって!!??



彩「え、じゃあボスの趣味は??」


ジ「庭のハーブ菜園。」


清「じゃあ、ボスの口癖は??」


ジ「オラァとかウラァ」


彩&清「じゃあ、ボスの好きな人は!!?」


ジ「保健室の先生のまさみちゃん。」


清「できてる!!全部できてる!!なんで好きな人をアンタは知ってるの!?」

ジ「まあ、テレパシー的な?(笑)」


彩「なんか感じたくないような・・・










放課後、ボスがやたらきしむドアを勢い良く開けてきた。



ボ「オラァ!!SHR始めるぞウラァ!!」



なんか1日があっという間だった気がする
テストが印象に残りすぎたのかもしれない。
 

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