拍手、有難う御座います!
これを励みに精進致しますっ!!
*拍手御礼S.S「ネコ」*
「ニャーニャー」
私は気持ちよさそうに目を細めた愛猫の頭を優しくなでる。
「にゃーにゃー」
すると、可愛らしく声を出し、体を私に摺り寄せてきた。
「キスしてほしいにゃー」
そう言って、背後から回された太い腕に私は動きを止められてしまう。
「もー、カズ、邪魔しないでよー」
ネコは気持ちよさそうに目をつむり、私は愛しいペットとの時間に割って入ってきた人物へと目を向けた。
後ろにはふわふわとした金髪に、赤い服。
図体が大きいのにニコニコと可愛らしい笑みを浮かべた恋人がいた。
見た目とは裏腹に「俺も愛でて!」と甘えてくるカズに私は「仕方ないなぁ」と軽くほっぺにキスを落とした。
すると、「わぁ!」と両手を頬に当て、オーバーなリアクションで喜んで見せる。
サバサバとした私と甘え上手なカズ。
性格が反対で、だからこそ波長の合うかけがえのないパートナーだ。
可愛く照れるカズを横目で見ているとそれはもう一度近づいてきた。
「もう一回っ! もう一回…して!!」
「ぇ、ちょ…ちょっと…」
ぐっと迫ってくる体によろけると膝から猫が滑り落ちる。
びっくりして起きた猫は、目に飛び込んで来た危険な赤からご主人さまを守ろうと「シャーッ!」っと威嚇をするのであった。