03/21の日記
13:13
恋流星3
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次の日。
次の試合のフォーメーションやら作成やらを決めるためにオレは鬼道の家に招待された。
本来の目的を忘れた訳じゃないが、彼の家のデカさと広さに驚愕した。
「うわ、ぁ!広ッ…」
「とにかく、適当に座れ。」
「あ、ああ。」
ばさり、と机に紙を広げたかと思えばそれは陣形やらが細かく書かれていた。
「相手は攻めに伸びたタイプと聞くからな。MFから一人、一時的にDFに移そうと思う。」
「うん…じゃあ成神らへんかな。」
「成神…。」
あ、この声のトーンは成神が誰だか分かってないな。
「え、と…ヘッドフォン付けた一年!」
「ああ…アイツか。」
すると、オレと鬼道の間に沈黙が生まれた。
10分くらいたっただろうか。
鬼道の携帯から安易な着信音が流れた。
彼は携帯を開くとその場を離れた。
「…。」
「誰から?」
「いや…。いい。」
「オレの知らない奴?」
「…前に話した、佐久間だ。」
「ふーん。何だって?」
少しだけ、首を突っ込むなと言うような目で見られたが、やがて鬼道は携帯を閉じ、表情を和らげた。
「アイツの学校はサッカー部が無くてな。帝国に行こうか迷ってる、だとさ。」
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