Viva!ペンギン同盟

□ペンギン同盟結成
1ページ/2ページ



「佐久間。何の絵書く?」
美術の時間に、辺見が聞いて来た。
別に隠す必要も無かったため、答えてやる。

「ペンギン。」
「…好きだな。」

「当たり前じゃないか」

「今時ペンギン好きな奴なんていな「いる!!」

オレの大声に教室中がしん、となった。
だが今はそんな事に構ってはいられない。
辺見の胸倉を掴み上げ、耳ごなしに怒鳴り付けた。

「ペンギン嫌いな奴なんているもんか!!一辺北極行って魚になってペンギンに食われろ!!!」
「ペンギンは北極じゃなくて南極…「うるせー!デコ!!死ね!」




辺見の奴。
五時限目にあんな怒鳴ったから腹が減った。
コンビニでも寄るかな。

冬にコンビニって好き。
何かしら暖かいから。


あ、『月刊皇帝ペンギン』発売日今日だったんだ!
雑誌コーナーでそれを目にしたオレは雑誌を手に取ろうとした。
これ、人気無い…じゃなくて貴重品だからあんま売ってないんだ。
しかも最後の一冊。
ラッキー。

すると、反対方向から伸びた手も同じ雑誌を掴もうとしたらしく、オレの右手と誰かの左手が触れた。



「「!!?」」
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ