Viva!ペンギン同盟
□ペンギン同盟結成
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「佐久間。何の絵書く?」
美術の時間に、辺見が聞いて来た。
別に隠す必要も無かったため、答えてやる。
「ペンギン。」
「…好きだな。」
「当たり前じゃないか」
「今時ペンギン好きな奴なんていな「いる!!」
オレの大声に教室中がしん、となった。
だが今はそんな事に構ってはいられない。
辺見の胸倉を掴み上げ、耳ごなしに怒鳴り付けた。
「ペンギン嫌いな奴なんているもんか!!一辺北極行って魚になってペンギンに食われろ!!!」
「ペンギンは北極じゃなくて南極…「うるせー!デコ!!死ね!」
辺見の奴。
五時限目にあんな怒鳴ったから腹が減った。
コンビニでも寄るかな。
冬にコンビニって好き。
何かしら暖かいから。
あ、『月刊皇帝ペンギン』発売日今日だったんだ!
雑誌コーナーでそれを目にしたオレは雑誌を手に取ろうとした。
これ、人気無い…じゃなくて貴重品だからあんま売ってないんだ。
しかも最後の一冊。
ラッキー。
すると、反対方向から伸びた手も同じ雑誌を掴もうとしたらしく、オレの右手と誰かの左手が触れた。
「「!!?」」