短編小説【他校専用】
□音色〜ネイロ〜
1ページ/4ページ
それは10月の肌寒い時期に起こった…。
音色〜ネイロ〜
跡部部長達も引退し、俺は副部長になった。
予想通り日吉は部長なり、樺地は会計だ。
今日は部活がオフの日。
俺は榊監督に音楽室使用許可を貰い、ピアノを弾く為に音楽室に向かう。
すると音楽室に向かうにつれてピアノの音がした。
どうやら先客が居るらしい。
うちの学校はやたらめったに広い音楽室なので気にはしなっかった。
ピアノは一台しかないけど…。
バイオリンがおいてあったことを思い出して、ピアノの先客が居るならバイオリンにしようと思いながら、音楽室の戸を開ける。
その瞬間、音がピタリと止まった。
馬鹿でかい教室を見渡してはみるものの誰も居ない。
もぬけの殻だった。
俺は怖くなった。
でも、音源か何かが勝手にかかっていて勝手に切れたんだろうと思い込むしかない。
俺は来てしまったので、一応ピアノを弾いて帰ることにした。