小説

□ワガママ
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キョンは優しい。
あたしのワガママも聞いてくれるし…さみしくなったらそばにいてくれる。
そして何より…、
あたしはキョンが他の誰より大好きだし、キョンもあたしのことが大好きだって言ってくれる。



「ハルヒ、もういいか…?」
「…もう少しだけ…このままがいい…」
片手で頭を撫でられながら、居心地のいい胸の中で言う。
「わかった…」
更に、ほんの少しだけ強く抱きしめ合う。


――今のあたしの幸せは、キョンとこうして過ごすこと。
これからも幸せにしてくれなきゃ死刑なんだから。
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