小説
□ハロウィン
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ある日の放課後。
ハルヒが俺の机に伏せて座っていた。とりあえず声をかけてみる。
「なぁ、ハルヒ。どいてくれないと俺は帰れないんだが…。」
「…どかない。」
「なんでだ?いいからどいてくれ。」
机の前にしゃがみこんでハルヒを見る。
「…ート…」
「あ?何だ?」
「トリックオアトリート…」
あぁ、確か今日はハロウィンだったっけな。
今日の朝にハルヒにあげようと思って(前に買っておいた)用意したものを思い出し、ハルヒの目の前に置く。
「…なに?…くれるの…?」
うつぶせになったまま少し顔を出した。