小説
□ツンデレ浴衣娘。
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休日の昼間に起きた俺は寝ぼけながらリビングに降り、朝食だか昼食だか分からない食事をとっていた。
「キョンくん、またお昼過ぎまで寝てたでしょ!ダメだよっ!」
あーはいはい。
「まったくもー。」
我が妹ながら変なところばかりおふくろに似たなと思いつつスルーした。いつものことさ。
…ピルルルッ…ピルルルッ♪
焼きたての熱いトーストをほうばっているとケータイが鳴りだした。とりあえず残りが少なかったので完食して電話をとった。
「もしもし」
「あんたにしては出るの早いわね♪」
まぁな。…ハルヒ、準備は出来たのか?
「もちろんよ。キョン、迎えに来なさい!」
仕方ないな…分かったよ。
──ツー…ツー…
ん?何故ハルヒの家に行くかって?
俺は昨日、ハルヒを花火大会に誘った。谷口達は男だけじゃムサくてつまらないとぼやいていたから来ないしな。
ハルヒが「ありきたりだけど…まぁいいわ。家に迎えに来てくれるなら行ってあげる。」と言ってきたからだ。